Mixtract: フレーズ表現を構築的にデザインする演奏デザイン支援システム

概要

特徴

  • 階層的フレーズ構造の分析支援
  • フレーズ構成音の頂点らしさ分析支援
  • フレーズ単位でのインタラクティブ表情付け支援

News release

    Mixtract による演奏表情付けの流れ

    【動画解説|システムを使った表情付け手順】

    1. まずは楽譜を開き,単純に聞いてみています。
    2. メロディの一部分をドラッグし,「フレーズ」を指定していきます。
      ある程度入力が進むと,自動的に上下の階層のフレーズが生成されます(この 動画では上の階層のみ生成しています)。
    3. 最初のフレーズをダブルクリックすると別画面が現れます。
      画面の下側は,演奏表情を書き込むところです。まずは強弱を,次にテンポを手書きで入れてみます。
    4. 聴いてみると何やらヘンです。ということで,演奏表情を修正してみます。
    5. 他のフレーズについても同様に,演奏表情を入れてみます。
    6. 上の階層のフレーズについても同じように演奏表情(強弱)をつけてみます。メイン画面にある楽曲全体の強弱カーブ(ふたこぶの山)に注目してみてください。下の階層のフレーズふたつに与えた強弱カーブが,形を残したまま反映されているのが見えます。
    7. 同様にテンポカーブも入れておきます。
    8. ちなみに,指定した長さの範囲で和声記号を入力できるようになっています。
    9. このようにして,それぞれのフレーズの長さに合わせた演奏表情を入力して行くことで,楽曲全体のフレーズ表現ができあがっていきます。この事例でのとりあえず完成版をお聴きください。
      (おわり)

    参考文献

    [1]
    M. Hashida, S. Tanaka, T. Baba, and H. Katayose, “Mixtract: An Environment Designing Musical Phrase Expression,” in Proceedings of Sound and Music Computing (SMC) 2010, 2010, pp. 21–24.
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    M. Hashida, S. Tanaka, and H. Katayose, “Mixtract: A directable musical expression system,” in 2009 3rd International Conference on Affective Computing and Intelligent Interaction and Workshops, Sep. 2009, pp. 1–6. doi: 10.1109/ACII.2009.5349553.
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